
ウィッグ着用中に一番大切なのは「頭皮ケア」
ウィッグを付けている時こそ、頭皮をいたわる時間に。
抗がん剤治療を続けながら、毎日ウィッグをつけて過ごす・・・。
そんな中で多くの方が感じているのが、「かゆみ」や「蒸れ」そして「頭皮のケアはどうしたらいいの?」という不安です。
見た目を整えることはもちろん大切ですが、本当に意識して欲しいのは””ウィッグの中にある頭皮の事””です。
今回はサロンで実際に多くのお客様をケアしてiいる経験から
「ウィッグ着用中に一番大切な頭皮ケア」についてお話したいと思います。
治療後の頭皮はとてもデリケート
抗がん剤の影響で髪が抜けた後の頭皮は、乾燥しやすく、敏感になっています。
ちょっとした刺激や蒸れでも、かゆみ・赤み・吹き出物などのトラブルが起きやすい状態です。
また、ウィッグを毎日着けていると、
• 通気が悪くなりやすい
• 汗や皮脂がこもる
• シャンプーの頻度が減る
などの理由から、頭皮の環境が乱れやすくなります。
この状態が続くと、髪の再生にも影響してしまうこともあるんです。
だからこそ、“ウィッグを外したときのケア”が大事
ウィッグを外した後の頭皮は、しっかり呼吸させてあげることが大切。
当サロンでは、治療中や回復期の頭皮にも優しいクレンジング・保湿・マッサージを中心としたケアを行っています。
皮脂に近いホホバオイル配合の頭皮に低刺激のクレンジングで清潔に整えたあと、
血行を促すマッサージでスッキリ
「久しぶりに頭が軽くなった」
「ウィッグの下のかゆみが減った」
そんな声も多くいただいています。
見えない部分のケアが、“次の髪”を育てる
ウィッグ生活は、一時的なものではありますが、
その期間の頭皮環境が、次に生えてくる髪の質や成長にも関係しています。
だからこそ、ウィッグをつけながらも“育てる土台”を整えておくことが大切。
美容師として、髪と頭皮の両方を見守れるのがサロンケアの強みです。
ウィッグを長く快適に使うためにも、そしてこれからの髪のためにも
「見えない部分のケア」=頭皮ケアを大切にしていきましょう。
当サロンでは、
頭皮のクレンジング・保湿ケア・ヘッドスパなどを、
お客様の治療段階やお肌の状態に合わせてサポートしています。
ケア・施術の目安
・・・治療中・・・
基本は控えめに。刺激のない保湿や、医師が許可した軽いマッサージ程度。サロンでの施術はNGの場合が多い。
・・・治療終了直後(〜1ヶ月程度)・・・
頭皮がまだ敏感。薬剤・香料なしの低刺激シャンプーでの自宅ケアを中心に。マッサージやクレンジングは医師の許可後。
・・・治療終了から2〜3ヶ月後 徐々に発毛が始まる時期。弱酸性・低刺激のクレンジングや軽いヘッドスパが可能に。温熱や強い刺激はまだ避ける。
・・・治療終了から半年〜・・・
頭皮も安定し、通常のヘッドスパやクレンジングが行えるようになることが多い。個人差が大きいので都度確認が必要です。
治療終了から2~3か月後くらいが「サロンで優しいヘッドケアを始められる時期」の目安になります。
がんばっている自分を、少しでもやさしく労わる時間に。
ウィッグと一緒に、心も軽くなってほしい——
そんな想いで日々ケアをさせていただいています。
※治療中・治療直後の頭皮ケアについては、必ず担当のお医者さまにご相談ください。
体調や薬の影響によって、頭皮の状態や施術のタイミングが変わる場合があります。

























