顔は石鹸で洗わないのに頭皮は？　「顔と頭皮は同じ皮膚」だからこそ知って欲しい本当のケア

医療用ウィッグを使い始めると、
「頭皮がかゆい」「ベタつく」「乾燥する」
そんなお悩みを感じる方が一気に増えます。

実は…
その原因の大半は “頭皮の洗いすぎ” にあります。

◆ 顔は弱酸性の洗顔料を使うのに、頭皮は？

私たちは顔を洗うとき、
石けん（アルカリ）ではなく 弱酸性の洗顔料 を使うのが当たり前になっています。

なぜなら
顔の皮膚はデリケートで、乾燥しやすく、刺激に弱いから。

でも実は…

顔も頭皮も「同じ皮膚」

厚さも性質もほぼ同じ。
なのに頭皮だけ強めの洗浄成分のシャンプーで毎日ゴシゴシ洗われがちです。

ウィッグを使っている方の頭皮は
・蒸れ
・摩擦
・汗
・乾燥
・体調変化による皮脂バランスの乱れ
このように、通常以上にデリケートになっています。

そんな頭皮に強い洗浄は逆効果。

◆ 正しい“頭皮ケアの基本”とは？

① シャンプーは「洗う」より“整える”

・刺激の強いシャンプーは避ける
・アミノ酸系や弱酸性のシャンプーがおすすめ
・指の腹で優しくマッサージするだけで十分

② 落とすのではなく“守る”

・頭皮の皮脂は、顔の皮脂と同じで天然のバリア
・取りすぎると乾燥し、かゆみ・赤みの原因に

ウィッグ生活では特に、「優しすぎるかな？」くらいでちょうどいい です。

◆ ヘッドスパやクレンジングはなんのため？

よくある質問：
「ヘッドスパって、気持ちいいだけ…じゃないの？」

答えは NO。です

頭皮の“水分バランス”を整える施術

強く洗うのではなく、
・余分な皮脂だけをやさしく浮かせる
・乾燥部分には栄養成分を入れる
・むくんだ頭皮の血流を回す
こうした目的で行います。

医療用ウィッグユーザーにヘッドスパが合う理由

・蒸れによる毛穴のつまり
・乾燥とかゆみ
・ウィッグのピンなど、ベースによる軽い刺激
これらをリセットし、
髪の“再生期”に向けた土台づくり ができます。

 今日からできる！おすすめの洗い方
1. お湯で 1 分以上、しっかり予洗い
2. シャンプーは手でよく泡立てる
3. 指の腹で“こする”ではなく“動かす”
4. 爪は絶対に立てない
5. 洗い流しは 2 倍時間をかける

顔と頭皮は同じ皮膚。
だからこそ、ウィッグを使う時期は
「やさしいケア」がいちばん効果的です。

必要以上に洗わず、
水分・血流・バリア機能を整えていくことで、
髪が生えてくる準備が整っていきます。

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