新卒が入社する季節。
美容業界は、4月に入社して、5月にはやめてしまうと言うことが、
当たり前の業界です。
私たちのサロンも入社した新卒が全員育つわけはなく、3ヶ月ぐらいでいなくなる新卒が多数いるのも事実です。
しかーし、入社して半年以上続いたスタッフは、ほぼ立派なスタイリストになると言う
伝説があるのです。
一応、こんな感じでも。業界では異例の
社員定着率を誇っています。 途中入社のスタッフはほとんどいなく、
自社の純血のスタッフ構成比率99%を誇ります。
時代は変わり、若者の価値観も変わり、平成生まれが入社する時代になって、
教育方法も変化への対応が迫られる時代になったと
実感しています。
といっても、ムード&ラテの長老はもちろん創業者ですが、
その創業者も、何の不自由もなく育った、団塊ジュニアの世代です。
そう・・・ 生まれた時からカラーテレビもあって、食べ物にも困った経験もなし、
都会育ちの創業者は、育った環境もあまり現代とかわっていないという。
そして、どうしようもない若者だと言われ、新人類だといわれて育った世代。
そんなどうしようもない世代と言われ育った世代の人たちが、今の若者は????
となっている状況。 日本はこのままで大丈夫なのか?
と嘆いてみても、時代のせいにしても、何も解決しない。
どんな時代でも人間として大切なことは変わらない。
どんな時代だってきちんとした人間はいる。
だから、仕事を通じて、人間性を向上させるという教育理念を崩さずに、
最終的に目指す人間に育てるまでのプロセスを変化させねばいけないという取り組み
をはじめて、今期で2回目の新卒を迎えることとなりました。
心が貧しくなった現代。ありがたみを感じにくくなった現代と言われます。
そんな時代だからこそ、大切なことに気づかせなければ、人の成長はない。
海に漂流した船の上で、たくさんの水に囲まれた海。
しかし、たったいっぱいの本当に必要な真水に飢えて死んでしまうのと同じで、
たくさんの人が存在する人間社会。
しかし、一番大切な心の栄養に植えてしまう時代。
本当の心の栄養とは、自分自身の存在を無条件に受け入れてもらえる環境。
自分を必要としてくれる場所。
無条件の存在認知とはどんなに悪いことをしても、悪いのは事柄であって、
存在だけは最高なんだと伝えられること。
まず、教育のゴールではなく、
原点を伝えること。人間の心にとって一番必要な栄養を与えられる場所であること。
それが今の時代一番必要な教育のキーワードだと思います。
そんな思いを、社員全員でわかちあい
教育のプロセスの変化に意識を向けることを強烈にきめてから2年目を迎えます。
もちろん今までも、一番大切にしてきたことですが、
その伝えるプロセスが時代にそぐわなくなってきたというきづきを得たのです。
ちなみに、去年はムード&ラテ始まって以来の、新卒退職率0%を達成。
今年も気合を入れて、全店合同の、わきあいあいあいの顔合わせ。
今年の入社は4店舗となったことも踏まえ、10名の新卒。
何故か今年は不景気のあおりもあってか、それとも自由が丘に出店したからということもあるのか?
新卒の応募が、いまだに途絶えません。
結局、教育をするということから、10名は限界と言うこともあり、応募は打ち切っていますが、
総勢で、約50名近くまで膨れ上がってしまった今はお店には入りきれないので、
横浜駅近くののスタジオを借りました。
ひとかたまりだけでも、ギューギューです。
14年前に2人から始まったお店がここまで大きくなれたのも、
今まで支えてくださいました、皆様のおかげだと心より感謝しております。