中・高校生は結構ストレートパーマをかける事が多いと思いますが、
今も昔も、そのくらいの年齢でされた事がある方、
結構多いのではないかと思います。
理由を聞くと様々で、
「流行っていた」というのがありますが、
その裏には
思春期特有の 髪質の変化 が理由になることも。
子供の髪と大人の髪は
太さや硬さに違いがありますよね。
身体もそうですが、髪もいつからか大人に成長します。
その変わるタイミングが思春期。
髪はホルモンの影響を受け変化するため
思春期は髪にとっても大きな変わり目になる訳ですが、
問題は急激に変化するということ。
髪質の変化は、髪が生え変わったり、切れたりする訳ではないので
変化前も変化後も1本の髪のまま。
伸びてくると変化前後の境目はうねり
まとまりづらくなる事も大いにあります。
また、思春期はファッションなどに興味を持ちこだわり始める頃。
そういう時期が重なり
ストレートをするケースが増えるのではないかと思います。
それはそれで、成長の証であり、色々な事に興味を持つ事は
素敵な事なのですが、
美容師として沢山の髪を見ていると
稀にもったいないなと感じるケースがあります。
それは、思春期にしたストレートをまめに継続しているけど、
実は必要ないのにやり続けてしまっているケースがあるということ。
本当に稀ですが、いらっしゃいます。
まっすぐにすると、伸ばした髪と地毛の境目が
場合によりくせ毛のようにうねります。
ぴんぴんに伸ばせば伸ばすほどなおさら感じます。
(伸ばしたい方もいるのでなんともいえませんが^^;)
また最初から、自分はくせ毛だという先入観が強いため
伸びた境目を、「くせが伸びてきた」と思い込み、また繰り返す。
これが結構もったいないんです。
ストレートは施術の方法次第ではありますが
高温のアイロンで伸ばす方法で
何度も毛先まで行なえば、
ストレート以外のスタイルをするのは難しくなります。
また、ストレートをしながらコテやアイロンを多様する方も同じで、
髪に熱が入りすぎて髪質が悪くなり、その為にスタイルが限定され
本当はしてみたいスタイルをあきらめる
という事に繋がってしまいます。
そうです、本当はもっと簡単に出来るのに
無駄に手間を掛けてしまっていた。
もしくは、出来ないとあきらめていた。
残念ながら、こういうことに繋がるのです。
ただ、見極めが難しく
前髪など部分的に本当にストレートが必要な部位もあったり
くせの強さを診断するために、地毛にある程度の長さも必要になります。
なのでまめにストレートをしている方ほど気づきにくい事もあるのです。
※その場合は前髪のみストレートを。
対策として
思春期からずっとストレートをしていて
両親兄弟にそこまで強いくせ毛の方がいない方で
心当たりが少しでもある場合
まずは本当に自分がくせ毛かどうか疑ってみてください。
そして、前髪などの部分ストレートのみでやってみる、
そういう選択肢を考えてみても良いのではないかと思います。
※もちろん、ストレートが楽で気に入っている方もいらっしゃいますから
あえて、という訳ではありません!!
何より一番大切なのは、担当者に相談してみること。
もし、ストレートが必要なかった場合、
より簡単に、より綺麗に、より手軽に
色々なスタイルを楽しむことが出来るようになるかもしれません。
またやはり自分にはストレートが必要と分かっても、
潔くストレートをすることが出来るので
改めて考えてみる と言うことは大切なのではないでしょうか。
以上、美容師の素朴に思う事でした。